田辺宗 日々の想い

日々の想い

水と京都の食文化

日々の想い

水と京都の食文化

いにしえより山紫水明の地と謳われてきた京都。 1200年も歴史と伝統に培われた京都の文化は、水を抜きには語ることができません。 食文化との関わりはとりわけ深いもので、京都の名産といわれる加工品は、どれをとっても「水が命」といえるものばかり。田辺宗で作られている漬物・味噌ももちろんその中に含まれます。 京野菜も然りですが、京都の食べ物の美味しさは京都に太古から流れる豊富な地下水によって支えられてきたものでした。今も京都には神社や寺院をはじめ、街中にも伏流水が湧き出る井泉があちらこちらに残っており、飲料水として利用される名水も少なくありません。 初代が水にこだわり創業地を決め、2代目が水を理由に決めた現在の地で今も田辺宗は水を大切に、日…

味噌

日々の想い

味噌

味噌は、現在では調味料とみなされていますが、そもそもは日本の食生活における主要なたんぱく源であり、特に江戸時代中盤以前はおかずとして扱われる食材でした。 主な原料である大豆に麹や塩を混ぜ、発酵させることによって造られる味噌は、今日でも日本の食卓には欠かせない存在ですが、同じ日本国内でも地域や原材料によって非常に多くの種類があり、それぞれの気候・風土や歴史、人々の日常や食生活が反映されています。 京都の味噌といえば広く知られているのが白味噌です。西京味噌とも呼ばれる白味噌は淡い色味と甘みが特徴です。 また白味噌は熟成期間が短い分、完成の良し悪しがそのまま味に反映されやすい繊細な特徴を持っています。 明治八年に味噌屋から創業した田辺宗。…

漬物

日々の想い

漬物

京都の漬物は、豊かな自然の恵みと洗練された文化に支えられています。 新鮮な野菜を塩漬けし、調味を施すことで生野菜とは違う旨みを引き出していきます。 海から遠い京都の盆地では、食物の保存技術が発達しました。 都の文化は保存食の漬物を、ひとつの完成された調理法へと極めていきました。 また古くから京都では良質の野菜が多くとれる地でもありました。 山紫水明の地といわれるように、美味しい水に恵まれており、京焼などの陶器土にも適した上質の土壌が柔らかく旨みある野菜を作り出します。 京漬物は四季とりどりの多彩な素材と受け継がれてきた保存の技術、その組み合わせで常に新しい試みを繰り返してまいりました。 伝統としての漬物。その伝統を守りながらも新しい…

ご挨拶

日々の想い

ご挨拶

京都出町にて漬物・味噌屋を営んでおります田辺宗と申します。 明治八年に京都の寺之内にて創業、二代目が現在の出町青龍町に拠点を移し、以来百余年にわたり漬物・味噌、食事処と皆様のご愛顧を頂戴いたしております。 当店自慢の漬物・味噌やお料理、四季の移ろい、田辺宗が感じる日常の様々な物事など発信してまいります。 お楽しみいただけますと幸いです。